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悪い奴ほどよく眠る

友人が海外で殺害されたのは以前も書いた。
その事件は犯人はその場で捕まり刑事裁判も受け、服役している。
裁判では、被害者に対してなんのコメントもなく、薬物によって正常な判断ができなかったと主張したのみだったらしい。おそらく弁護士の入れ知恵だろう。

また、その後のなぜ事件が起こったのかという審問では、犯人が事件を起こす前に薬物使用で拘留されたにも関わらず、保釈されたことを含めて当事者の陳述がなされた。当事者とは警察官、刑事、裁判官、目撃者、救助者である。
警察官の立場の上の者や裁判官は自分達の職務は全うしていて、対応には何も問題もなかったと述べた。
きちんとした対応が出来ていなかったと、主張した若い現場の警察官はその後謹慎の処分を受けたようだ。もっともその処分が何に対するものかはわからない。
しかしながら、警察署での立場は悪くなっていたようだ。

何が言いたいかというと、過失でない場合たいていの加害者側は人を傷つけたことを何とも思っていないのである。そのような加害者を止める立場にある人もほとんど同じである。

これは何も大きな事件にだけ当てはまるのではなく、学校におけるいじめも同じ縮図であると思う。
もちろん中には反省をしている人もいると思うが、そういう人は態度でわかるだろう。

そういうわけで、自分達を傷つけた人に対して抱く怒りや恨み、復讐してやりたいとかいう気持ちを持ち続けることほど、もったいないことはない。
負の感情は自分の自律神経等にも作用するから、動悸がしたり気分が悪くなったりする。
自分で自分のことを苦しめている。泣き寝入りを進めているわけではないけど、どうにもできないことがあってそれに対してどのように折り合いをつけるのか。

なるべく自分の気持ちが楽になるようなことか、加害者のことを考える隙を与えないほど何かに没頭することが大事だ。
まずはついつい自分が加害者のことを考えていることに気づくことから意識して見ようと思う。

しかしその加害者もある意味被害者なのかもしれない。本当に悪い奴らは表に出ないだろうから。

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